寝返りさえまともに打てないにも関わらず、歩行訓練が始まる。
まずはリカバリー室から、病室に行く際に車椅子に乗るのだが、これがまた難しい。お腹が痛すぎてどこに力を入れたらいいのか。介護されながらようやく車椅子に乗ったはいいが、つぎに車椅子から病室のベッドに移動するときが更に地獄。
痛みには強い方だとおもっていたのに。無力さを痛感し、ベッドでしばらく泣いた。
午後から、トイレに行くため看護師付き添いの元歩行。とにかく尿道カテーテルが外れたことが本当にうれしかった。自力でおしっこできないなんてそんな屈辱もう味わいたくない。
そして、いざトイレへ。人生でこんなにトイレまでの道のりが遠いと思った日はない。(実際は目と鼻の先で近い)
無事にトイレまで歩けて用を済ませたのだが、無理をし過ぎたのか、急激な吐き気と眩暈にに襲われた。ひとりで戻ることは無理だと判断され、呼吸困難に陥りながらも看護師さんに車椅子で病室まで運んでもらった。迷走神経反射とやららしい。
くやしかった。最低限度の生活さえまともにできないなんて。またもやベッドで泣いた。普段通りが一番難しい。あたりまえのことが何一つできない状況は、精神的にもかなり苦痛だった。
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